日本一のローカルガイド  Tokyo Chase Logo  毎日更新
   
東京
フード / 港区

80年代香港スタイルのカフェ

東京・麻布十番のスタイリッシュな街並みにひっそりと佇む「80sHongKong Cafe」は、1980年代の香港のノスタルジーを日本の首都に持ち込んだ隠れた名店です。鮮やかなインテリア、広東風のコンフォートフード、そして没入感のある雰囲気で、このカフェは1980年代の香港の美学と東京のカフェ文化を融合させた、他にはないユニークな体験を提供しています。香港映画のファン、本格的な茶餐廳(チャーチャンテン)の料理を求める人、またはまるで異世界に足を踏み入れたような空間を楽しみたい人にとって、「80sHongKong Cafe」はぜひ訪れてほしいスポットです。

店内に一歩足を踏み入れると、そこはまったく別の時代。80sHongKong Cafeのインテリアは、ネオンが輝く街並み、タイル張りの壁、そして1980年代香港のヴィンテージスタイルを忠実に再現しています。クラシックな香港映画のポスター、繁体字のレトロな看板、カントンポップのBGMなど、空間全体がまるでウォン・カーウァイの映画のワンシーンのようです。照明は暖かく、少しムーディーで、香港の黄金時代の映画美学を感じさせてくれます。どこを見ても、当時の文化的な息吹を思わせるこだわりが感じられます。

メニューもインテリアに劣らず魅力的で、香港の茶餐廳にインスパイアされた料理が並びます。特に人気なのは、香港スタイルのフレンチトースト。ピーナッツバターを挟んで揚げたトーストに、シロップをたっぷりかけてバターを乗せた一品は、濃厚で贅沢な味わいです。もう一つの名物は、パイナップルパンにバターを挟んだ「菠蘿包(ボーローバオ)」。サクサクした甘い表面とふんわりとしたパンのコントラストが絶妙で、クラシックなミルクティーとの相性も抜群です。

しっかり食べたい人には、焼きポークチョップライス、ランチョンミートと目玉焼きが乗ったインスタントヌードル、カレーフィッシュボールなど、心も体も温まる香港風のご飯ものや麺類が揃っています。どの料理も、本場の味を忠実に再現しており、香港出身の人々にも懐かしさを感じさせるはず。ドリンクメニューにも注目で、アイスレモンティー、紅豆冰(レッドビーンズアイス)、まろやかなホットまたはアイスのミルクティーなど、見た目も味も楽しめる品々が揃っています。

このカフェの魅力は、料理や内装だけではありません。訪れる人々が自然と長居したくなるような空気感が漂っており、まるで記憶と空想が交錯するような空間です。レトロな雑誌を読みながら食事を楽しむ人や、フォトジェニックな背景を活かして料理を撮影する人も多く見られます。スタッフはレトロな制服に身を包み、フレンドリーなサービスで出迎えてくれるため、初めて訪れた人でも常連のような気分で過ごすことができます。

SNSでも話題になっており、東京のインフルエンサーや香港カルチャーを愛する人々が、そのインスタ映えするインテリアや料理をシェアしています。しかし、注目度が高まっているにもかかわらず、80sHongKong Cafeは落ち着いたローカル感を保っています。一人でランチを楽しんだり、気軽なデートや友人とのカフェタイム、地方や海外から来たゲストを案内するのにもぴったりな場所です。伝統と現代が交差する麻布十番という街に位置していることも、このカフェの魅力をさらに引き立てています。

香港の懐かしい味を恋しく思う人や、日常を少し抜け出したい人にとって、80sHongKong Cafeは心からくつろげる特別な場所です。ここではただ食事をするのではなく、時代と文化を旅するような体験が待っています。東京には多くのコンセプトカフェがありますが、ここまでリアルに、そして温かみのある演出で文化を再現しているお店は稀有な存在です。ミルクティーを一口飲み、黄金色に揚がったトーストをかじるたびに、食事そのものが旅となるような時間を過ごすことができます。

香港映画で育った人も、本場の味を懐かしむ人も、新しいカフェ体験を求めている人も──80sHongKong Cafeは、誰にとっても魅力的な一軒です。東京の魅力的な街角にひっそりと佇むこのカフェで、カメラを片手に、美味しい料理とともに、ちょっとしたタイムスリップを楽しんでみてはいかがでしょうか。

80sHongKong
日本、〒106-0045 東京都港区麻布十番2丁目8−10 麻布松屋ビル 2階
周辺のおすすめスポット

関連おすすめ

フード / 港区

フレンド・イン・ハンド・カフェ

こだわりのコーヒーと隠れ家テラス、五感を満たす東京の新定番。

フード / 新宿区

バックアレイ・コーヒースワンプ

新宿の隠れ家カフェで、時間と味覚の冒険へ

東京チェイスに戻る